お知らせ

2017.06.02

SECILA(イベリア・ラテンアメリカ文化研究会)第69回例会のお知らせ

各位

禪野美帆会員より、6月17日開催のSECILA(イベリア・ラテンアメリカ文化研究会)第69回例会について情報をいただきましたので、お送りいたします。
詳細につきましては下記をご覧ください。

スペイン史学会



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各位

 以下の要領で、SECILA(イベリア・ラテンアメリカ文化研究会)第69回例会を開催いたします。
 いつも通りどなたでも参加できますが、今回は使用する会場の都合で、事前に入場者のリストが必要となっています。「参加予定」「まだわからないが参加するかもしれない」方は、6月11日までに下記のアドレス(世話人 禪野)まで、お名前とご所属をご連絡くださいますようお願いいたします。

日時:2017年6月17日(土)14時~17時
場所:津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス
   アリス・メイベル・ベーコン記念館 5階SA501教室
   (JR千駄ヶ谷駅 駅前です)

アクセス方法 地図と画像:
http://www.tsuda.ac.jp/about/access/sendagaya.html
http://cps.tsuda.ac.jp/buildings.html

入館方法:世話人(禪野)にご連絡いただいた方に別途送信いたします。
 連絡先 lasamericaszenno♯gmail.com (♯を@に変換してください)

発表者と発表題目:

【発表者】金子 亜美 氏(東京大学大学院/日本学術振興会)
【発表題目】チキトス地方における言語、音楽、テクストの現状に関する人類学的研究
【コメンテーター】武田 和久 氏 (明治大学)
【発表要旨】
 現ボリビア多民族国の東部低地に位置するチキトス地方の先住民は、17世紀末から18世紀にかけて、イエズス会主導のもと、キリスト教徒としての生活様式の数々と接触した歴史をもつ。その一つとして、テクストとその読み書きが挙げられる。イエズス会宣教師は、当地の共通語チキト語を文字化・文法化して、聖書や典礼書など、キリスト教の教義的な知識を伝達する数々のテクストを生産した。一部の先住民も、彼ら自身が信徒として唱える儀礼的発話「説教」の原稿や、人々が日々歌う聖歌を規定する楽譜といったテクストの読み書きを習得した。イエズス会追放後も、これら原稿や楽譜は複写され続け、今日までその一部が継承されている。
 本発表では、こうしたテクストが今日実際にどのように使用されているのかに着目する。本来、儀礼的行為に関するテクストが、その意味論的意味を通して儀礼的行為そのものを方向付ける規範として働くとすれば、今日のチキトスの人々にとって、説教の原稿や楽譜はそのように機能してはいない。というのも、人々はこれらテクストに記されているチキト語の意味をわからないままに説教し、あるいは楽譜が読めないままに演奏する、という事態が生じているためだ。つまるところ、テクストに記されたチキト語や音符といった記号は、もはや、解読され典拠されるべき規範として用いられてはいないのである。それならば、チキトスの人々にとってテクストとは何なのか。意味論的意味が問題にならないにもかかわらず、彼らがテクストを用い続けるのはなぜか。テクストは、彼らにとって記号の意味論的意味を超えたいかなる意味をもつのか。本発表では、以上の問いに、発表者が行なった2年間の人類学的現地調査に基づいて答えていきたい。

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*当研究会は、津田塾大学国際関係研究所から関連研究会として助成を受けています。
*本例会に関するお問い合わせは、世話人の禪野美帆
(lasamericaszenno#gmail.com ←#を@に変更してください)までお願いします。

イベリア・ラテンアメリカ文化研究会(SECILA)
関東地域世話人: 横田香穂梨 武田和久
関西地域世話人: 小林貴徳 禪野美帆
ブログ http://secila.seesaa.net/

事務局連絡先

学会の活動に関心のある方、さらに詳しい情報を得たい方は、どうぞ遠慮なくご連絡ください。
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〒223-8521
神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
慶應義塾大学来往舎428号室 加藤研究室気付
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